穴棒
ネタバレなし!感動や衝撃、胸キュン、没入感を可視化
日常に空いた「穴」が人生を狂わせる。香川まさひと×月島冬二の強力タッグが描く、底なしの人間ドラマ。エモスコア「緊張 9.2/10」の極限状態を味わってください。
エモスコアポイント
『穴棒』のエモスコア
エモスコア・ハイライト
「バレたら終わり」という極限状態がずっと続きます。心臓の音が聞こえてきそうなほどの緊迫感に、ページをめくる手が震えますよ。
お化けが出るわけではありません。一番怖いのは「人間」であり、ふとした瞬間に常識のタガが外れてしまう自分自身かもしれない、と思わされます。
ムードスコア・ハイライト
とにかく重く、暗く、そして湿度が高いです。綺麗事の一切ない、人間の欲望と絶望が入り混じったドス黒い世界に溺れたい方には最高のご馳走です。
画のタッチが非常に写実的で泥臭いので、まるで自分もその現場に立っているかのような錯覚に陥ります。現実と地続きの怖さがありますね。
編集部の読感ガイド!
- こんなあなたに読んでほしい
- 深夜の帰り道、ふとマンホールや暗がりを見て「このままどこかへ消えてしまいたい」という危うい衝動が頭をよぎった夜に
- 読むとどうなれる?
- 「自分はまだこちらの世界で踏みとどまっている」という安堵感と共に、背筋が凍るような冷たさで頭が冴え渡ります
- おすすめの読書環境
- 部屋の明かりを常夜灯だけにして、ロックの焼酎をちびちび舐めながら、静寂の中で
※気になったら、まずは1巻をチェック!
『穴棒』のネタバレなし紹介
もしあなたが、日常の裏側にぽっかり空いた『闇』を覗き込んでみたいなら、この作品は危険なほど魅力的です。結論から言いますと、これは単なるサスペンスではありません。人間の業(ごう)を描き切る、大人だけが噛み締められる苦い傑作です。エモスコアにおける【緊張 9.2/10】という数字が示す通り、読むだけで脂汗が滲むような体験が待っています。
物語の主人公は、過去に傷を持つ元刑事と、借金まみれの若者。工事現場で警備のバイトをしていた二人が、ある日、底の見えない奇妙な『穴』を見つけるところから始まります。ゴミを捨てても、音もしない。そして彼らは、その穴に『捨ててはいけないもの』を捨てる誘惑に駆られていくのです。
原作は『羊の木』などで知られる香川まさひと先生。人間の理性が崩壊するプロセスを描かせたら右に出る者はいません。月島冬二先生の描く、汗と土の匂いが漂ってきそうな泥臭い画力が、そのリアリティを底上げしています。【ダーク 9.5/10】の評価通り、一切の甘えを許さない展開は、読み手の倫理観さえも揺さぶってきます。
この漫画は、正直言って読む人を選びます。ハッピーエンドや爽快感を求める方にはおすすめしません。ですが、社会の清濁を併せ呑み、それでも生きる意味を問いたいあなたには、深く深く刺さるはずです。この『穴』の底に何があるのか、ぜひその目で確かめてください。
作品基本情報
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